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龍口寺

こんにちは。

季節の変わり目らしく天気が目まぐるしく変わりますね。でもこの雨があるから土が潤い、気持ち良い芽ぶきの季節が迎えられるのでしょう。鎌倉支部トップページの写真は去年4/11の鎌倉の山並です。新緑と山桜により山全体が美しく彩られます。1年を通じて最も華やぐ季節の到来ですね。

国会では消費増税で紛糾しています。増税により社会保障不足分を補うとのことですが、少子化が加速する一方で消費税だけに頼っては10%でも足りないようで、そもそも社会保障費という小さな枠組だけで考えるのがどうかという気がしてなりません。
政府執行部は「消費増税で若者の負担を緩和」という考えらしいですが、実際問題として貯金率の少ない若年世代は消費増税の負担の煽りをもろに受けます。震災で被災した方々にも負担が掛かります。経済的に弱い立場の人が大きく影響を受けます。
こういう議論をするとすぐ、日本は借金大国で破綻寸前なので増税もやむなしと考える風潮がありますが、あまり根拠が無いと思われます。政府の借金は深刻ですが、震災の大きな影響があってもなお、経常収支黒字国ですし、世界有数の資産大国です。どうやら構造上の問題が根底にあり、たび重なる政治のミスリードによる政治不信が国民の不安を助長させているのではないでしょうか。

さて、今日は藤沢市片瀬にある龍口寺をご紹介。
モノレール湘南江ノ島駅からすぐの場所にあり、背後を小高い目白山の緑に抱かれた静かなお寺です。

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江戸時代末期に建造された山門らしいです。高密度で緻密な透かしの彫りものが素晴らしいですね。

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獅子や象、そして珍しく亀が彫られた木鼻を各所で観ることができます。

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こちらは大書院の屋根。入母屋の妻面は三重になっており、銅製の破風拝飾り、鬼瓦など、手の込んだ造形を観ることができます。

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こちらは大本堂の入口。

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境内には五重塔があります。全国でも数えるほどしかない五重塔が、しかも森に埋没するように配されています。表通りからは塔の一部しか観えず、全容は観ることが出来ません。
鎌倉からはずれた位置にあるせいか、観光客は少なく、静かで荘厳なお寺です。また、鎌倉時代には刑場でした。かの日蓮常人がここでの処刑をまのがれ、島流しとなったと言い伝えられています。その後鎮魂のため今日のように形づくられていったそうです。

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境内の最奥に位置するのがこの仏舎利塔です。他とは趣が違い、不思議な感覚に陥ります。青空に映えるまばゆい真っ白な塔です。

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仏舎利塔は小高い丘上の広場にあり、そこから海側に振り返ると江ノ島が観えます。強い陽射しに照り返す海が眩しいですね。ほどよいお散歩コースでした。

文:菅原浩太
by kamakura-archi | 2012-03-23 10:08 | 鎌倉名所旧跡案内

神奈川県建築士事務所協会鎌倉支部のブログ


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