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冬の支度

長月、9月に入ってもまったく秋の気配なし、暑いですね。
暑苦しいでしょうが、手作りの薪ストーブをつくったお話しです。

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大磯の家に置く薪ストーブが完成まぢかの様子、上下逆さですよ。
上部は床に接する部分で遮熱構造になっているのが分かります。
丸い穴は空気の取り入れ口、前面は耐熱ガラスが取り付けられます。
きれいに曲げられた四隅のRがピカピカに磨き上げられてます、このままでも存在感があっていいですね。
この後、溶接跡をスムージングして仕上げに耐熱塗料でマットなブラックに塗装して完成です。

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のこるは耐熱ガラスをはめ込むだけで完成です。
デザインの元になったのは製作してくれた山林舎の児玉さん+竹内さんがオリジナルです。そこに、僕が大きさ、高さを置く家に合わせて設計、鉄の重厚感とエッジの効いた意匠をちょこっとだけ提案したものです。

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右側は薪をくべる扉、右手で薪を入れやすいようにです。
抽斗のようなものは灰皿、引き出して灰のお掃除をします。2つの丸は空気の取り入れ口。取っ手は楓の無垢材、マットな黒に白木が美しいですよね。ボディーは9mmの鉄板、薪が燃える部分は12mm厚。丸い脚は6mm、スマートな形ですが総重量約100kgの巨体なり。9mmの鉄板を曲げる力業が素晴らしい!

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ストーブの裏側です。設置すると裏は見えませんが、表と同じようの9mmある鉄板のエッジを強調するように裏板より5mm張り出させています。
スムージングしてつるっとさせた方が塊感と重厚さが出るかもしれませんが、鉄板の厚み見せることで手作り感を表現したいなと思いました。
ストーブを囲む遮熱板もスッキリしたデザインを考えましたので設置したらまた紹介したいと思います、お楽しみに!

 森ヒロシ建築設計所
 森  博

by kamakura-archi | 2013-09-09 06:30 | その他

神奈川県建築士事務所協会鎌倉支部のブログ


by かまくらの建築士
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